
溜まった愛読書を山積み、またはダンボールにしまったままで
いざ読みたい時に目的の本を探すのに部屋が散らかってしまう。
そんな悩みをお持ちの方が一度は考える本棚の購入。
でも既成品では思うようなサイズがない!といった場合に
考えるのが本棚のオーダーもしくはDIY。
今回はオーダー家具職人の私がお客様にアドバイスをしてきたことを元に
自作本棚を作る際に重要な図面を描く前の注意点をお話します。
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目次
1.収納する本のサイズを測る
まずお持ちの本をどれだけ本棚に収納したいかをまとめて、
収納する本のサイズを計測します。
※参考までに本のサイズ表を載せます。
2.決められた隙間に本棚を作るサイズ計測の注意点
すき間を有効活用して本棚を自作する場合にサイズ計測をしますが
ここで1箇所だけの幅を測るのではなく
上・下・手前・奥の4箇所を計測し、一番狭い幅の部分を基準にしましょう。
大は小を兼ねるといいますが隙間家具の場合、
大きいと入らないので邪魔な箱になってしまいます…。
そうならないためにも必ず複数箇所を計測して下さい。
私自身、すき間収納を現場に取り付けに行くこともありますが
幅がすべて同じというケースは少なく、数ミリの誤差があります。
ですから計測した幅からマイナス0.5cm〜1cmくらいの幅に仕上げて
すき間に家具が間違いなく入るように作ります。
3.収納する本に合わせて本棚を作る際の注意点
収納する本の厚みや高さ、奥行きを測ってそれに合わせた本棚を自作する場合
外寸ではなくて内寸が重要になります。
例えば外寸が60cmで自作本棚の図面を描いた場合、
両サイドのパネル(側板と言います)の厚みを引いたものが
内寸の幅になりますので、側板の厚みが2cmの場合、左右で4cmですので
有効内寸は56cmになります。収容する本の厚みを計算して
60cm有効内寸が欲しい場合は、60cmプラス側板の厚みが外寸になります。
奥行きも同じで背面に来る板(背板と言います)の厚みをプラスしたものが
奥行きの外寸になります。
※丁度すぎると本が取り出しにくい&中まできちんと入れにくいなどの問題があるので
ゆとりをもった寸法にしたほうが使い勝手がよく見栄えも良いです。
4.棚板の強度を考える
自作本棚の材料を購入する際になるべく安い薄い板を使いたくなるものですが
薄い板の場合強度が持たずに重い辞書などの本を乗せると棚板がたわんでしまうこともあります。
ですから長く愛用する場合にはある程度厚みのある棚板にされることをオススメします
幅にもよりますが幅が広ければ広いほどたわみが生じやすいです。
市販されている本棚の例で言うと通常1.7cm〜どっしりしたもので3cmくらいの厚みがあります。
5.床や壁に障害物(巾木やコンセント)がないか確認する
自作した本棚を設置する予定の場所で、壁面にピッタリと置きたい場合
床に巾木があると、巾木があたって壁にぴったり取り付けできない、
もしくはコンセントが隠れてしまい、部屋の使い勝手が悪くなるということがあります。
図面を描く際に
・巾木のサイズを測って、側板を欠き取る
・巾木の高さと同じくらいの脚を別でつける
・コンセントの部分に開口部をつける
などの工夫が必要になります。
まとめ
以上が自作本棚の図面を描く前の5つの注意点です。
障害物もなく、幅にもゆとりがある広々とした空間に設置する場合は
シビアなサイズではなくても問題はありませんが
限られたスペース、収容したい本のサイズや量が決まっている場合には
図面を描く時点でサイズ決めをしっかりして本棚の自作に取り掛かりましょう!
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